ミラコFTW当日48♡披露宴【主賓挨拶と乾杯】

『緊張してます。』


義父は笑った。


人は緊張してたり心を開いていないとき、手を前に組むらしい。
義父は、手を前できつく組んでいた。


『えー、新郎、蓮華ちゃん、今日はおめでとう』


『ありがとうございます』


あたしたちは頭を下げた。

『今日は天気も良くて、楽しくて素晴らしい結婚式で、本当に感激しました。
今回、こちらで結婚式をやるのと聞いたときまさかミラコスタかとびっくりしたんだけど・・本当によかったよね、最高です』


シャッターが光った。



『本来であればもっと早く結婚式をやればよかったんですが、こちらの都合で今日の運びとなりました。
○○家のお父さんお母さんご親戚の方には本当に申し訳なかったです』


『ぷぁっ!』


楽しそうなかけちゃんのやじが飛んだ。

『今回この機会がなければ、私自身もこのディズニーシーに来ることはなかったと思います。
本当にいいチャンスをいただきありがとうございます』


義父と義母は、ディズニー自体来るのが初めてだった。
実家は北海道で、自分たちだけで来ることはまずない。

しかしこの発言、後に義父は『喧嘩売ってるよな。来ることはなかったとか』と笑いながら語っていた。


『かけるもね、今日はすごくいい子で頑張ってくれました』


『あは、あは』


わかってか、かけちゃんはお返事をした。
しかしせっかく褒めてもらえたのに、この後、歩き回りたくて叫ぶ声が続いた。

かけちゃんの席は、義母と母の真ん中、あたしたちの目の前にセッティングした。
両端をおばあちゃんで固めたため、かけちゃんのお世話は自然と二人に任されていた。
かけちゃんが叫ぶたび、二人してなだめる。

あたしはそんな光景をチラチラ見ながら、義父の挨拶を聞いていた。


『これからも末永くよろしくお願いいたします。簡単ですけども、本日は本当にありがとうございました』


拍手が沸き起こった。
かけちゃんは義母に抱っこされていた。


『新郎のお父様からのご挨拶でございました。
続いて、ご新婦のお父様にお願いいたします。
まずはお一人のお言葉をちょうだいいたします。
どうぞみなさま拍手でお迎えください。』


父は、グラスを持とうとしたが、キャストさんに止められた。


『後ほどわたくしがお持ちいたしますのでそのままで』


と言われていたようだった。


マイクの高さが合わせられた。

司会者に一礼する。


『みなさんご存知の、蓮華の父親です。』


会場から笑いが起こった。


『今日、念願のディズニーシーでの結婚式を終え、ゴンドラにも乗れました。
一年前からの計画です、これは。

それと、○○家のみなさま、どうぞ末永くよろしくお願いいたします。

エビちゃんと蓮華には、どうぞお手柔らかにお願いいたします』


笑いの中、前置きが終わった。


『それではみなさま、ご起立いただきまして、お手元に乾杯の準備をお願いいたします』


さっきのキャストさんが、シャンパンの注がれたグラスを父に渡した。


『乾杯!』


『かんぱぁ~い!』




カチンッ


グラスの当たる音が響いた。

あたしは新郎と乾杯をした。



そして父とグラスを合わせた。









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